前回のワインと料理の「相性」(マリアージュ)では皆さんが家庭で作る料理を念頭において、それと安価な「日常ワイン」を組み合わせるようなケースについて述べました。

今回はフランス料理のコースメニューに載っているような料理にどんなワインがよく合うか・・・皆さんがレストランに行った時にきっと参考になると思いますので触れることにします。分かり易いように表にしてみました。

レストランでワインを選ぶのに戸惑うようでしたらソムリエなどワイン専門のサービス係りに相談するといいでしょう。そんな時に或程度の予備知識をもっているとソムリエとの会話がはずみ、新たな知識を仕入れるのにも役立ちます。

折角のチャンスですから飲んだワインのラベルをみて必要事項はメモしておきましょう。

ワインと料理の組み合わせ(例)

区 分 料理名 組み合わせるワイン(例)
前 菜 スモークサーモン 辛口白、甘口白、並級赤
(プイイ・フュメ、グラーブ白、シノン、サンセール、ソーテルヌ)
キャビア シャンパーニュ、上級辛口白、辛口ロゼ
(シャブリ特級、ムルソー一級)
コールドミート 並級赤(ボージョレー)、白
牛肉のパテ 中級赤(メドック、ブルゴーニュ)
フォアグラ冷製 甘口白、こくのある余韻の長い中辛口、シャンパーニュ辛口
(ソーテルヌ、コルトン・シャルルマーニュ、シャンパン、ブリットなど
生がき 極辛口白、辛口白
(シャブリ、ミュスカデ、マコン)
メイン
ディシュ
(魚)
車えびクリームソース 個性の強い辛口白
((プイイ・フュメ、ヴーヴレ、ムルソー)
伊勢えびグリル 上級白、シャンパーニュ
(グラーブ白、ピュリニー、シャサーニュ・モンテッシェ、シャンパン、ブルユット)
舌平目のムニエル 切れ味のある辛口、ロゼ辛口
(ピュリニー・モンラッシェ)
ブィヤベース 南仏の白、ロゼ
(カシス白、コート・ド・プロバンス))
白身魚一般 個性的な辛口  (エルミタージュ白、コンドリュー)
荒さのある辛口白、赤  (ローヌ)
メイン
ディシュ
(肉)
牛肉シチュー こくのある赤
(ボジョレー、ブルゴーニュ、ポムロール、サンテミリオン)
ローストビーフ 中級の赤(メドック、サンテミリオン)
サーロインステーキ こくのあるボルドー、ブルゴーニュ赤
(ポーヤック、ジブリー・シャンベルタン)
牛肉のグリル 肉が上質の時  上級〜最上級のボルドー赤
牛肉ペッパーステーキ シンプルな赤(ボジョレー)
豚肉ロースト・グリル 酸味と果実味のある赤(ボジョレー)
鴨のオレンジソース こくのある赤(サンテミリオン、ブルゴーニュ)
デザート
フルーツ
タルトケーキ 上級の甘口白(ソーテルヌ、バルザック)
りんご、洋梨、さくらんぼ、アプリコット、ぶどう、桃 上級の甘口白、マスカット系の甘口白(ソーテルヌ)