タイプ別   チーズ名(例)    ワイン名(例)    チーズの特徴
フレッシュタイプ ブルサン(仏)
マスカルポーネ(伊)
フルーティなドイツのラインワインなど 非熟成
軽い酸味でさわやか
白カビタイプ カマンベール(仏)
ブリー・ド・モー(仏)
シャルドネの辛口ワイン
ボジョレーなどの軽い赤ワイン
表面は白いカビ
まろやかで豊かな味と香り
青カビタイプ ロックフォール(仏)
ゴルゴンゾラ(伊)
ソーテルヌの甘口ワイン
ボルドーの重厚な赤ワイン
バローロ(伊)
青カビのピリッと刺激的な風味
塩分がやや強い
ウォッシュタイプ ポン・レヴェック(仏)
リヴァロ(仏)
ブルゴーニュ、ローヌ、ボルドーなどの重厚な赤ワイン 酒や塩水で洗いながら熟成
強い匂い、芳醇な味
シェーブルタイプ ヴァランセ(仏)
クロタン(仏)
軽く渋味のパンチをもつ赤(シノン)又はボルドーのメドックなど
白はサンセール又はプイイ・フュメ
山羊乳使用
やや酸味と動物臭をもつさっぱりタイプ
セミハードタイプ ゴーダ(オランダ)
サンネクテール(仏)
辛口のフルーティな白
軽い赤など
水分を少なくした半硬質タイプ
クセのないおだやかな風味
ハードタイプ パルメジャーノ(伊)
コンテ(仏)
チェダー(英)
重厚でエレガントな赤
(ボルドー、ブルゴーニュ、シャトーヌフ・デュパプ等)
水分が少なく硬質
アミノ酸の旨みに富んだコクのあるタイプ

   ワインとチーズの相性

 ワインと相性のよい食べ物について語る時忘れてはいけないのがチーズです。

 チーズの発祥もワインと同じように古代文明の未知の世界の領域に属しています。

 最も古い記録は紀元前四千年頃のエジプトの壁画にあるといわれていますから少なくともチーズは六千年以上も前から存在していたことになります。西アジアか中近東のどこかでチーズ作りが始まって(その頃は山羊乳や羊乳が原料)その後ギリシャからイタリアを経てヨーロッパに伝わってゆくと云う流れはワインの歴史に驚くほど似通っています。

 従って必然的にワインに合うチーズ。チーズに合うワインと云うような関係が生じ、ワインとチーズはもうずっと昔から切っても切れない仲になっているのです。大変興味深いことは世界一のワイン大国、フランスがチーズの世界でもナンバーワンの地位を占めていることです。生産量はアメリカに次いで第二位ですが、多彩な気候と風土が個性豊かな、素晴らしい品質のチーズを四百種類も作り出しており、まさに「チーズのパラダイス」と云う呼び名がピッタリです。

 チーズはタイプ別に分類すると七種類になります。代表的なチーズとそれによくマッチするワインを表にまとめてみましょう。

 銘柄の違うワインをいくつかのグラスに注いで比較してみる時など、「おつまみ」としてチーズは最適です。試してみて下さい。